2009年1月 ①（うたのわに投稿できない短歌）

記号を使ってるもの。
手直しできそうだったら手直ししてうたのわに投稿するかも

ケイス住むチバ・シティにて黒タワーパソコン止まる春2009
ケイスはSF小説「ニューロマンサー」の主人公。黒タワーパソコンはSF小説の「2001年宇宙の旅」のHAL9000を意識して。HALはタワーでもパソコンでもないけども

君の青が僕のあをに等しいと以下に証明せよ（15点）
cf.白鳥はかなしからずや空の青海のあをにも染まずただよふ

カンペキに着物着こなすオジョ→サマお茶かき混ぜる昆虫の脚
最後の５音だけ視点が変わってます。→は流石に古いのか。私が中学生のときはチョー流行してたんですが…。

like,spoil and miss 向かう先から「月が綺麗ね」
漱石が、I love you を　「月が奇麗ですね」と訳した話から

「君のこと好きだから好きだから好き」だから私はあなたが嫌い
カギカッコなしで一文字空けてもいいけど、連続なかんじじゃなくなっちゃうしなあ

0と1以外も分かりあえてたね　あれから二十一年経った
これは漢数字にして投稿すると思う

2009年1月 ②

溢れてるエコのしっぽは濁音に　シロクマ人にしたらいいだろ

五十二の海洋学の助教授の春の閑かな雲脂（ふけ）美しき
これはフケの表記に困った。ひらがなは読みづらいし、カタカナと頭垢だとちょっと強すぎると思うし。でも雲脂はぽわんとしすぎだし。頭垢のがよかったかなーあああ。

東京に負けて途中で降りちゃったダンボの仕事見遂げ泣いた日
ダンボといえば「ぞうのうんこ」かなぁ

この指に指輪が無いから留められず字余りの短歌なんだと思うよ
指で31音数えてるときに

なぜ君を思う気持ちは全身が縮む恐怖に似ているのだろ

思春期に原因あるとするならば　まゆみか　茉莉か　しをんじゃないか
長野・森・三浦
この本学校の図書館に置いていいのかと思ったよ
実際は三浦しをんよりは、あさのあつこに親しみましたが、「まゆみ・茉莉・あつこ」だと友達の歌になっちゃうかなと

レモンティーはちみつ仕立て　泡立ててペットボトルを透かし見上げる

理科室の戸棚のようにメロン片並ぶ駅ナカのジューサーバー
そういえば、ジューサーバーってスープも売ってるんですね

死にたいと思ってないの死ぬべきと思ってるけど死にたくないの

面倒を見きれなくって捨てちゃった犬に対する気持ちに近い

2009年1月 ①

浴槽に金魚が踊る夜明け前　足のつま先触れる深紅の

僕のこの短歌がどこかの机上にて滑ってゆくを夢想して夜

東京都地球温暖化計画　二文字忘れて悪の組織が
忘れたままでも、グーグル先生はちゃんと正解を持ってきてくれます

告白
真ん中にレ点を入れて読んでみろ！　白旗揚げて猛攻の君
この歌単体では告白の歌だって辿りつけないので、下のツンデレの短歌の形にした。

僕を大好きなくせして意地っ張り　君に僕から白告いでやる
「告げて」と間違えた…ワインとかけてる事にします(笑)

両肩に触れる呼吸とずらしたら　自分のリズム忘れ窒息
両肩に触れる呼吸とずらしたら　僕の呼吸の仕方忘れて
の方が好きだけど、まろやかすぎるというか、目が滑るというか

旅立ちを見送る精子たちの歌　ケミカルライツ揺れて蛍原

常微分方程式は解けるけど足し算ミスし完壁（かんかべ）と書く

2008年12月 ③

クイックルワイパーでぬと掻きだしたIKEAのベッド下の人魚

こぼれなく行き渡すべき皿たちに気を利かす事許される我

謙遜じゃなくて正体知れるのが怖くてずっと否定している

胃液まで理解されても怖いから漢字だらけの僕のレポート

平面になりたいばかりに過疎しゆく体がベッドからぽたりぽた
寝入る瞬間

瓜の様な卵５つの完全な円い白身の様な君の肌

しろいひがさ　しろいワンピース　しろいぬか　めくれたくちびる歯茎
夢野久作「童貞」からのイメージ

課長/父/男/和田/ではないようで全部でもあるあなた妬まし
女だと属性同士が矛盾する

裾の端が貴族風なるラクダ色したセーターで読むコミックス
古いセーターってひらひらになりますよね

バーガーの様にごく薄く重なる吾　目覚めてそれを租借して飲む

2008年12月 ②

（訓練をされていたのだ）蝦蛄(しゃこ)を除け海老(えび)の甲殻勇(いさ)んで剥きぬ

今日も鍋だからいい出汁(だし)とれてそう 自動追い焚き作動する音

仮定法未来ばかりを見つめてた眼に見ごたえのありすぎる街

ケータイの自動電源OFF機能　どこかで軽くなる夜１時

いじわるな僕はキスして泣かせたい　キリンみたいな君のまぶたに
いじわるな僕はキスして泣かせたい　返信を待つ肩の重みを
の方がいいかなー

君たちはマジカルバナナ知らないの　ベルリンの壁知らぬ私が

薬(やく)漬けで千代へ生きてく花束を凍てぬる人を許さんと君
プリザーブドフラワーをブリザードフラワーだと思ってる「君」。たぶん女の子。

鍋を抱く僕を負う母　ここにある鍋の重みはどこへ行くだろ

「保坂先輩はゆっこが好きらしい」ジャージの裾(すそ)の砂落ちる音
カギカッコ内はもっと上手くできそうな気がする。要検討。

春の朝卵のしろみゆっくりと凝(こご)ってゆくを見ている二人
卵の白身が好きすぎる(笑)